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華麗に宙を舞った赤い変態は
クロキングの顔に強烈な飛び蹴りを一発入れた

軽やかに見えたその一発は
結構な重さだったらしく
クロキングは遠くまで吹っ飛んだ

蹴りを入れた赤い変態は
空中で一回転し、キレイに着地した

そして再び地面を蹴りあげ
空高くジャンプして
あっという間に姿が見えなくなってしまった

「なんなんだ!あの俊敏さといい、このジャンプ力といい!あいつは一体何者なんだ!!」

オオモンドは思わず大声を出した
その時
空からあの変態がものすごいスピードで落下してきた

「何をする気だ!」

そういう間もなく
赤い変態は頭から気色の悪い重機関銃へ突っ込んでいった

「!!!」



ボンという爆発音が聞こえ重機関銃が爆発した
その爆風でオオモンドやその周辺にいたシメジたちは吹き飛ばされてしまった

「うぁぁぁぁぁ!」

吹き飛ばされる途中、煙幕の中に
赤い変態がオオモンドに向かって笑っているのが見えた
オオモンドは背中にゾっと悪寒が走った



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見境なく撃った所為か
拳銃の弾が切れいてしまったクロキングは
「あぁん!もう!」と言って、空になったそれを地面にたたきつけ
重機関銃のもとへ走って行った

重機関銃を操作していた兵隊を突き飛ばし
銃口を赤い変態に向けた

勢いよく銃口から噴射される銃弾を
またもその変態は華麗に避ける

それだけを聞くと聞こえはいいが
絵図らは最悪だ
なにせ、クロキングの顔を模った重機関銃
しかも銃弾はその口から噴射される
そして、それを赤い全身タイツと奇妙な仮面をつけた変態が躱している
これだけを見ると
戦争をしているのか、喜劇を演じている舞台なのかわからなくなる

だが、戦っている本人はいたって真面目だ
どんなに撃っても当らないことにクロキングは怒り狂っていた

「なんなのよ!なんなのよぉ!てめぇはよぉ!」

頭に血が上っているクロキングは
見境なく銃を撃ちまくる

建物も植物も何もかもが破壊していく中
赤い変態は地面を軽く蹴って
宙を舞った



「舞った・・・・変態が舞った・・・」

あまりの気持ち悪さに、オオモンドはまたつぶやいてしまった



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その姿にオオモンドもクロキングも言葉が出なかった
クロキングも、ファッションショーと称して
奇妙な衣装を着て街を練り歩くことがあったが
このシメジが身にまとっているものは、その比ではない
そう、一言で表すと

「・・・・・変態・・・・」

オオモンドが小さく
そして的確な言葉をつぶやいた


その赤い変態はにやりと笑い
こちらに向かって走ってきた

「なんなのよ!こいつ!」とクロキングは拳銃をその変態に向けて撃ったが
赤い変態は目にも留まらないスピードでそれを躱した



かわされたクロキングは唇を思い切り噛んだ
悔しさのあまり表情がゆがむ

「ふざけんじゃないわよ!この変態野郎がぁ!」

怒りに任せて、クロキングは何度も銃弾を放つが
そのすべてを変態は躱してしまう

「何者なんだこいつは・・・」

その変態の素早い動きに
オオモンドはごくりと唾を飲んだ



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(結局・・・何も変えることができないまま、オレはこの世を去ってしまうのか・・)
涙が溢れ出す
自分の決断の所為で、多くの国民の命が犠牲になってしまった

(何がヒーローだ・・・オレは何も救えない・・・)

すべてが終わった
そう思ったとき、遠くのほうから悲鳴が上がった
そしてその悲鳴が、だんだんとこちらに近づいてくる

それに驚いたのか
クロキングは、オオモンドの口に入れていた拳銃を引き抜いた

こんな奇跡があるのかとオオモンドは目を開け
勢いよく起き上がった

あたりを見渡すと
自分の仲間たちとクロキングの兵隊たちが
入り乱れてこちらに向かってくる
その表情には恐怖に染まっている

「何よ!何をしてるの、あんたたち!」

「クロキング王!大変です!赤い・・・うわぁ!」

クロキングの兵隊が何者かに蹴り飛ばされて
地面にたたきつけられる
その犯人の正体を見たオオモンドとクロキングは
驚きのあまり息を飲んだ



2人の目の前に立っていたのは
真っ赤な全身タイツを身にまとい、奇妙な仮面をつけたシメジだった



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オオモンドを一番後方に置き、兵隊たちはクロキングに向かって突進した
重機関銃の激しい銃弾により、仲間たちが次々と倒れて行く
その間をオオモンドは突き進んでいく

仲間たちが壁になっているおかげで
オオモンドは何とかクロキングの顔を確認できるところまで近づいた
腰に差していた剣を抜き馬のスピードを上げる

「その首もらたぁぁ!」



オオモンドは馬から飛び降りた
クロキングの首を狙って一直線に

「甘いんだよぉ!この庶民無勢がぁ!!」

いつもの女言葉はどこへやら
完璧に男に戻ったクロキングは
懐に隠していた拳銃で
飛び込んできたオオモンドを打った

放たれた銃弾は、オオモンドのこめかみを掠った
打たれた衝撃でオオモンドはその場に倒れてしまった

クロキングは、倒れたオオモンドの頭を蹴りあげ
無理やり仰向けにした
そして間髪入れずに、拳銃をオオモンドの口に押し込んだ

「死になさい、オオモンド!アタシに楯突いた罪は重いわよ!」

カチャっと引き金を引いた音がダイレクトに脳に伝わる

(ここまでか・・・・)

オオモンドは死を覚悟し、静かに目を閉じた



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戦場に銃声と悲鳴が響き渡る
重機関銃と剣では、当たり前だが分が悪い
オオモンドの仲間たちは次々に倒れて行く

「こうなればもはや正面突破しかない!」

オオモンドは強硬手段に出ることを決めた
「お前たちは左右に旋回してクロキングの兵隊どもを討ってくれ!
オレはこのままクロキングに向かって突進していく!」

オオモンドの命令に対し、フライパンを持った庶民たちは
「わかりました!」と敬礼しクロキングを討ちに行ったが
100旗ほどの兵がその場に残っていた

「何をしてる?お前たちも行くんだ」

「いいえ!我々もお供します!最後まであなたと共に戦います!」

「お前たち・・・」

「死なば諸共!我々はあなたについて行きたい!」

仲間たちの熱い思いに
オオモンドの目から涙がこぼれる
その涙を手の甲で拭い、気持ちを引き締めなおす



「よし!行くぞ!!」
「はい!!」

その掛け声とともに
オオモンド達は、突き進んでいった



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「オーホッホッホ!あれはアタシが他の国の武器商人に作らせた魔王1号よ!」
「魔王1号は私の顔を模った重機関銃よ!あの愛らしい唇から銃弾が連射されるのよ!
無数によ!やはり数は美しいわ!」

自分の作品に酔いしれるクロキング
こんな気色の悪いものを作るのに、自分たちのお金が使われていると思うと
腹の底から怒りが沸いてくる

「なんだと・・・あんなものをいつの間に作ったんだ・・・」

「詰めが甘いのよオオモンド!あんたの仲間にはアタシの部下が何人か紛れていたのよ!この魔王1号は、今日、このために作らせたのよ!」

再びオーホッホッホと高笑いするクロキング
まさか裏切り者がいたとは
ショックを隠し切れないオオモンドと仲間たちだが
今はそんなことに引っかかっている場合ではない

「少しおイタが過ぎたようね、オオモンド
でも、その反逆精神・・・アタシ嫌いじゃないわぁ!だからこれはご褒美よ!」

「ご褒美・・・だと?」
「そうよ、この魔王1号を使って1番最初にあんたを殺してあげるわ!」

「お行きなさい!魔王1号!」

魔王1号という気色の悪い重機関銃が動き出し
唇から種を吐くように銃弾が飛び出してくる

その銃弾は容赦なくオオモンド達を襲ってくる


先ほどとは一転して不利な状況になってしまった



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一方その頃
オオモンド達は帰ってきたクロキング王の部隊と対峙していた
奥のほうで鼻を押さえているクロキング王の姿が見える
バターのにおいに参っているようだ



オオモンドはクロキング王に向かって叫んだ
「クロキング王に告ぐ!我ら地下組織「HERO」は今日を持って、この不公平で不条理な王政を解体する!」

その言葉に仲間たちも大声で応戦した

クロキング王を取り囲む兵隊達がどんどん地面に膝を突き出す
バターの香りが体中の神経を刺激し、立っていることができないようだ
そんな中でもクロキング王は、しっかりと2本足で立ち
オオモンド達に向かって歩いてくる

オカマといえども一国を統べる王だけあり
そこら辺のシメジとは体のつくりが違うようだ

「オオモンド・・・・やってくれたわね」
「さあ、引導を渡せ!そうすれば命は奪わない!」
「フフ、アタシが何も知らないとでも思った?あんたが謀反を起こすことなんて最初から分かっていたわ!」
「なんだと!」

ゴゴゴゴという大きな音がこちらに近づいてくる
その音がするほうを見ると
巨大なクロキングの顔がこちらに向かってくる

「なんだあれは!!」

オオモンドと仲間たちは、その姿を捉えてたじろいた
それはクロキングの顔を模った巨大な何かだった

「その時のことをオレの先祖はこう綴っていた・・・・“気色悪かった”と」



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「なんだ、この精神をえぐるようなにおいは・・・バターか!」

兵隊シメジたちは鼻を押さえ、表情を歪めた
すぐに民衆を押さえつけたいが、においの所為で動けない



「我々は!今の王政を解体するために結集した地下組織「HERO」だ!」

民衆はフライパンを突出し、名を名乗ると
兵隊シメジたちとの距離を詰めた
一歩、また一歩と兵隊シメジたちは後ずさるが
四方を囲まれているために身動きが取れない
それに

「なぜお前たちはそんなに平然としていられるんだ!」
バターの香りを身にまとっているのに
平然としている様子の民衆を見て、1人の兵隊が叫んだ

「俺たちが今までお前たち王族にやられてきた仕打ちに比べたらこんなものなんてことない!お前たちを討てるのなら、この身がバターまみれになることなどどうでもいいことだ!」

フライパンを持ちバターの香りをさせた民衆たちは最強である
どんなに強い武器をもち、丈夫な鎧で身を固めようとも
このバターのにおいの所為で兵隊たちは力が入らない

持っていた武器が次々と手から抜け落ち
しまいには立っていることも出来なくなり
バタバタと兵隊たちは倒れて行った

倒れた兵隊たちを民衆たちは縛り上げ
国外へ繋がる門でクロキング王を討ちに行ったオオモンドたちへ合流するべく
城を後にした

城に残ったのは
バターの香りと、気を失った兵隊シメジだけが残っていた



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クロシメジ王国へ入国するためには
大きな門をくぐらなければならない
もう少しでその門をくぐってクロキング王が帰ってくる

オオモンドたちはその門に向かって走っていた

そして、その様子をいち早く見つけたのは
門を守っている門番だった

望遠鏡をのぞくと、馬に乗ったオオモンドの軍勢がこちらに向かってやってくる
ほのかではあるがバターの香りも漂ってきた
門番はすぐに分かった
これはクーデターだと



オオモンドから視線を逸らし、反対側を向くと
クロキング王の軍が見えた

門番は急いで狼煙を上げた
なぜなら、クロキング王は出国する際に門番に告げていた
「もしも、アタシが帰ってくる日に何かあったら狼煙を上げなさい」と

その狼煙は城に残っている兵隊たちにも見えた
城内は大騒ぎだ
「謀反だ!オオモンド将軍の謀反だ!!」

王が留守なのをいいことに
兵隊たちは警備を薄くしていた
仕事をさぼるものまであった
その所為で、武装を済ませて城の外に出ると
バターの香りを身にまとった民衆たちに囲まれてしまっていた

これもオオモンドの作戦であった



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クーデーター当日
民衆たちは、この日のために用意した大量のコンロに火をつけ
新調した鉄のフライパンでバターを溶かしていた
ジューという音に、バターの焦げるにおいが
街中に立ち込める
バターを焦がすシメジたちの体にもその香りが染み付いていた

シメジにとってバターの香りは脅威である
自分が料理をされているような
憂鬱な気分になってしまうのだ
はたから見たら狂気の沙汰だ

しかし、そんな自虐的な行為を行うのも
オオモンドの作戦の一部だった
クロキングは、この国の誰よりもバターが嫌いだった
嫌いだからこそ、自分の意にそぐわないものに対し
バター炒めの刑をしてしまうのだ

まあ、そんな話はさておき

バターの香りを身にまとったシメジたちの間を
「HERO」という文字が刺繍された旗をなびかせて
オオモンドを筆頭とした騎馬隊が駆け抜けて行く
その後ろをフライパンを持った民衆たちがついて行く



何ともシュールな光景だ

まあ、またそれもさておき・・・

それが戦争開始の合図だった



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話し合いの末、クーデター決行の日が決まった

「決行はクロキング王が遠征から戻ってくる明日の朝だ」
オオモンドは組織のメンバーを集めそう告げた

その日、クロキング王は直属の部下を大勢引き連れて
シロシメジ王国に遠征へ行っている

シロシメジ王国の乗っ取りに出たのだ
領土拡大の目的もあるが
クロキング王はシロシメジ王国の財産でもある「水」を
何としてでも手に入れたかったのだ

その作戦を耳にしたとき、オオモンドは決意した
明日、クーデターを起こすと

シロシメジ王国はこの国からずいぶん遠い
いくら強い部隊を引き連れていようとも
遠征帰りであれば少なからず疲れているはず
つまり、そこを狙えば
武力が低い国民軍であっても、勝てる見込みが出てくるというものだ

卑怯だとも思った
しかし、世の中を変えるために手段を選んでいる場合ではなかった



オオモンドは仲間たちの中心に立ち
酒杯を持ち、腕を高く挙げ
「今宵は宴だ!明日の皆の活躍を期待する!共に戦おうぞ!」と声を張り上げた

オオモンドの掛け声に仲間たちは「おー!」と両手を掲げて叫んだ
この夜の宴は大いに盛り上がった



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兵隊が死んだら、また新しく国民から補充して
また前線に立たされ、命が奪われていく
この悪循環は断ち切りたい
しかし、ヘタをすれば国民全員の命が奪われる

頭を抱えて悩むオオモンドのもとに
一通の手紙が届いた

「手紙?オレに?」
裏返して差出人を見ると、そこには懐かしい名前が記されていた

「イーヤン・・・生きていたのか!」

オオモンドは驚いた
差出人のイーヤンは、20年前に冒険者になり
国を出て行ったオオモンドの幼馴染だった

あわてて封を切って手紙を読むと
そこにはたった一文
「俺様ついにヒーローになったぜ☆」と書かれていた

「ヒーロー?何を言っているんだ、あいつは」



呆れながらも、昔を思い出した
よく彼とはヒーローごっこをして遊んだ
2人とも正義の味方になることを夢見ていた

だからオレは兵隊になったのだ
国民を守るヒーローになりたくて
クロキングの政略とはいえ、将軍までなったのに
オレは国民を1人も救えていない・・・
オオモンドは立ち上がった

「イーヤンの言っている意味は分からないが、オレもヒーローになろう・・・」
「どうせ散るなら一花咲かせて見せようじゃないか!」

オオモンドは仲間を集めて
クーデターを起こす決心をしたことを告げた
仲間たちは手を挙げ、オオモンドに賛成した

地下組織「HERO」がここに誕生した



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オオモンドは心を痛め、そして頭を抱えた
これ以上、国民に苦しい思いをさせたくない
させたくないのに、何もできない自分の不甲斐なさに苛立ちを感じていた

そしてオオモンドはあることを計画した

クーデターだ

初めてクーデターを考えたのは1年前
この生活を変えるためには、今の体制を壊すしかない
クロキングを討ち取って、国を変えるしかないと

しかし・・・
失敗したら自分の命どころか
国民の命だって危ない

だが、このまま何もせずに時を過ごしても
仲間たちが死んでいくことは変わらない
オオモンドは前に起こった戦争のことを思い出していた



クロキングは本物のバカなのだ
「数よ!数よ!数なのよ!」と
武器も兵も数で勝負の数バカだったんだ


「数よ!数なのよ!大勢が一気に攻め入る
その様子を私は一段高いところで眺めるの!なんて美しいの!!
数で攻めること以外に勝利する方法なんてないわ!!」

オオモンドは「アホかこいつ」と心の中で何度もつぶやいていた
しかし、心のつぶやきなど彼の耳に届くはずもなく
落とす必要のない命がたくさん奪われていった



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いざ、戦争になると
前線に立たされるのは、いつも国民軍だった
クロキングの命に対する価値観は
「身分が低ければ命の価値も低い」と単純だった

オオモンドの残した歴史書にはこのような逸話があった

クロキングの趣味は戦争のほかに
自分が身に着ける衣装をデザインすることだった
戦争がないときは、使用人に自分がデザインした服を作らせていた

少しでもデザインと違えばすぐにバター焼きの刑にかけられた
あぁ、バター焼きの刑ってなんだって?
そうだな、今の世だと、刑務所でもそんなことはしないだろうな
話がそれてしまったな・・・

クロキングの衣装代はもちろん
国民からの税金で作られていた
最悪なのはこの先だ
クロキングは出来上がった衣装を、国民に見せびらかすために
ファッションショーという名のパレードをたびたび行っていた
ただただ派手で下品なデザインの服を国民は見せつけられていた



クロキングがファッションショーをする目的は二つ
一つは、見せびらかすため
もう一つは、悔しがっている国民の顔を見るためだった
優越感に浸りたい、ただそれだけのために

クロキングは国民の苦痛に満ちた表情を見たいがために
税金の無駄遣いを頻繁にやっていたらしい



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オオモンドは国民軍のリーダーで将軍だった
国民軍というのは、王族出身者と区別した
もと庶民ばかりを集めた軍隊だ

将軍と言っても名ばかりで
実際はクロシメジ王国が民主主義であることを
他国にアピールするための建前でしかなかった

アピールになるのかって?
実際になっていたらしい
身分など関係なく実力があれば出世できる
だから庶民の出であるオオモンドが将軍になったのだと

こうしたアピールもあってか
クロシメジ王国を警戒する国はなかった

これもクロキングの策略だった
油断させて、一気に攻めて、国を侵略するための


そして忘れてはいけないのは
これはあくまでも外交上の建前であったということ

クロシメジ王国の中において
オオモンド率いる、国民軍の立場はもっとも低かったんだ



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「こんな状況だ、国民が反旗を翻してもおかしくない・・・そう思わないか?」

モンドの問いかけにピーコックは「そうだな」と頷いた

「でも、起こらなかった それはオレの先祖である将軍オオモンドのおかげだったんだ」



「オオモンド?すげぇ、お前の名前の由来ってそこから来てんの?」

モンドの先祖の名前がツボに入ったのか、大笑いするピーコック
そんな親友をよそに、モンドはまた語り始める


クロシメジ王国の国民は貧しかった
当たり前だ、高い税金のせいで食べることが出来ない日も多かった

俺の先祖、オオモンドは国民軍のリーダーで将軍という立場にあったが
王族ではなく、鍛冶屋の息子・・・つまりもとは一般庶民だったんだ
だからこそ、貧しい人たちの気持ちが痛いほどわかっていた

夜な夜なこっそりと城を抜け出しては
国民たちに食料や衣類を与えていた
国民たちはオオモンドのおかげで
貧しいながらも生活をすることが出来ていたんだ



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「この話は、俺たちの先祖の話になる」
真剣な顔でモンドは語り始めた


昔、クロキング王国という国があった
そう、今の俺たちの祖先だ
この国は鉱山に囲まれていて、見渡す限り山ばかりで
他の国から少し隔離されている、小さい国だった

この国の王の名は「クロキング」と言って
戦争が大好きなイカレた野郎だった
あぁ、記録には「おかま」と書いてあったから
野郎と言っていいのかどうか微妙だけどな

まあ、その王様が戦争好きなせいで
国民の大半は鉱山労働を強制的にさせられて
鍛冶屋で働いている奴らは強制的に武器や鎧を作らされていた

戦争が好きということは、軍事費がやたらとかかるということだ
その軍事費を集めるために、兵隊以外の国民に多大な税金を払わせていたんだ
そんな国だから、国外逃亡をする奴らも多かったんだ
逃亡した奴らはたいてい冒険者になったらしい

税金を払わなくても済むと考えた国民が軍に入隊することも珍しいことではなかった
しかし、それは甘い考えで、軍の中では差別が激しかった
クロキング王の軍隊の大半はクロキングの息のかかった王族出身のものばかりで
給金も待遇も、王族出身の兵隊よりもずっと悪かった

この国の国民の心は疲弊しきっていたんだ



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「あ、そうだ!ガルもパラキもキートンも無事だったようだ
さっき電話をしたら何とか逃げたって言ってた」

焦った挙句に出た言葉は
今まで話題にもならなかったバンドメンバーのことだった
モンドのほうがパニックになっている、どう考えても

だが、単純なピーコックは、「そうか?よかったな!!」と
鏡のことを忘れて、仲間の無事を喜んだ
その様子にモンドはホッと息をついた

それも束の間
「あ!」とピーコックが手をたたいて大きな声を出した
それにびっくりしたモンドは大きく体を震わせた

「あのさ、モンド」
「な・・・なんだ?」
「ちょっと聞きたいんだけどよ」
「な・・・何を・・・」

「あの白いシメジたちってなんなの?なんで地球に来たんだ?なんでオレは変身したんだ?」

鏡のことじゃないとわかりモンドは再びホッとした
そして顔をあげてピーコックに向き合った
「そうだな、ちゃんと話さなければいけないな・・・」

「長くなるが、今からオレが言う話は全部本当のことだ
ちゃんと聞いてくれるか?」

真剣な表情のモンドに、ピーコックは「あぁ」と小さく頷いた



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再び目を覚ますと、窓から明るい光が入ってきた
眠っている間に朝になったらしい
たっぷり寝たおかげですっきりと目覚めたピーコックは
ベッドを降りて、体を伸ばした
そうしている間に、モンドが救護室に入ってきた

「気分はどうだ?」
「あぁ、ゆっくり寝たおかげですっきりした」
「そうか、変身したままだし、寝づらいかと思ったけど大丈夫みたいだな」
「えぇ!オレ変身したままなの!!」

そういえば、よく見るといつもの自分の格好じゃない
真っ赤なスーツのままだ
あまりにも体になじんでいて気が付かなかった
顔を触ってみると金属のような感触
仮面みたいなものもついたままのようだ



「そう言えば・・オレ自分の姿ってまだ見てないかも・・・」
「・・・・・・そうだったか?」
「鏡はねーのか?」

ピーコックの言葉にモンドは焦った
かっこうつけのピーコックが、今の姿を見てしまったら
ショックのあまり落ち込んで
再起不能になってしまうかもしれない

それだけは避けねばならないと
モンドはうまく話を逸らす方法を
一生懸命に考えた



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目が覚めると見覚えのない天井があった
あわてて起き上がろうとするも、めまいがひどくうまく起きられない
車酔いがまだ残っているようだ



「ピーコック、目が覚めたか?」
そう言って駆け寄ってきたのはモンドだった
知っている顔を見てホッとしたピーコックは
「あぁ」と弱く返事をした

「よかった ここはオレの務めている研究所の救護室だ
具合がよくなるまで休んでいろ」
「研究所・・・・?」

研究所で働いていることは知っていたが
まさかそれが、自分が変身してしまった
このベルトとドリンクの開発だとは思いもよらなかった
親友だと言っているが、実のところモンドのことで知らないことは多々ある

いい機会だし、いろいろ聞きたいが
まだ頭が重いせいでうまく話せない
まずは体調を戻すことが先と思い
ピーコックは瞼を閉じた



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クロウがマネキンと向かい合って語りだしていた頃
ピーコックはモンドの知人であるブルが運転するトレーラーの中にいた
ハンドルを握ると人格が変わるらしいその男のおかげで
街からずいぶん離れたところまでやってきた

「ここまでくればあいつらもそう簡単に追っては来れないだろう」
「・・・・よく・・・この状態で・・・普通にしゃべれるな・・・」

こんな状態なのに、モンドはいつもの通り冷静であった
しかし、ピーコックは違う
遊園地のアトラクションのように、いや、それ以上に揺れる車内のせいで
意識を保っているのがやっとである

「ブルの運転には慣れているからな」
「・・・・そりゃ・・・お前は・・・そうかもしれないけど・・」

もう車を止めないと本当にやばい、死ぬ!とピーコックは思った
その思いが通じたのか
車はある施設の中に入り、そしてようやく停止した

「助かった・・・・」

ピーコックはそうつぶやいて意識を失った



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※今日から「仮面シメジーJ」第4章スタートです。よろしくお願いします(*^_゜)ノ
Webコンテンツファンタジー大賞に参加しています。応援よろしくお願いします

クロブラバンド★ピーコックの部屋で遊ぼう!

クロブラバンド、ピーコックの部屋を作ってみました。

最初、この画像をクリックしてください。

上の移動はテンキーの8、下の移動はテンキーの2、左の移動はテンキーの4、右の移動はテンキーの6で キャラクターが動きます。
スペースキー、Zキー、Xキーで何かしらのアクションが起こります。
※遊んでってくださいね(・▽・)/

ファンタジー小説 仮面シメジー

オリジナルキャラクタークロシメジ達がバンドを結成!”クロブラバンド”

バンドメンバー達がヒーローものに挑戦!仮面シメジーとは!?
シメジ達の活躍にこうご期待!

プロフィール

カッペリーニ・クロシメジ

Author:カッペリーニ・クロシメジ

こんにちは、管理人のクロシメジです。このたび、当サイトはオリジナル小説サイトへ生まれ変わりました!そこに至った経緯は以下の通りです。

元々このサイトはサクラサルさんのオリジナルキャラクターの応援をしていたのですが

管理人が、昔からヒーローものが好きで、「ヒーローが登場する小説を一度書いてみたいな~」と言ったら、書けばいいじゃない!とサクラサルさんに背中を押されたので、漫画とイラスト製作に忙しい毎日を過ごしている中、わがままに付き合ってもらうことになりました。

クロシメジはといいますとFlash製作に悪戦苦闘中の毎日を過ごしています。え!小説書くんじゃないの?という突っ込みはなしの方向でお願いします。

こんな二人で作った小説が「仮面シメジーJ(カケス)」です。書く人、編集と互いに変わってみたり、とにかく二人で作っています。

内容は、タイトルどおり仮面を被ったシメジが主人公なのですが、何か変な小説になりそうです。
シメジに髪の毛とか生えていますが個性だと思ってくれるとうれしいです(*^.^*)

小説、挿絵、Flashと得意分野を生かして楽しんでもらえるようなサイトにしていきたいと思っていますのでよろしくお願いします(・▽・)ノ

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